2階に部屋がある場所に、仏壇を設置してもいいの?
仏間の上に物を載せる、二階を人が歩くなどの場合、もともとは神道の神棚の置き方から言われ始めたようです。
神道では「雲」「天」などと書かれた紙などを貼り「この上は何もありませんよ」と対処する方法があります。この神道の習慣が、仏壇の置き方にも言われたようです。
仮に仏壇の上に物を載せたり、二階を人が歩いても仏壇には、宮殿
(屋根)があります。
それに、お釈迦様は「東西南北・上下左右、どの方角、どの方向にも意味があり、良し悪しをつけてはいけないと」説かれています。
また、ご本尊様から発している光は、すべての闇を破り、ありとあらゆる不浄を浄化する光であるとされていますので、不浄なものが入る隙などありません。
あまり神経質にならず、生活スタイルやお住いの環境に合わせて、毎日おつとめしやすく、ご自身やご家族が身近に感じられる場所に設置されるのが良いのではないでしょうか。
宗派やお寺によって、どうしても気になる場合、仏天蓋
の取り付けをお勧めします。
塩七では、天蓋付きのお仏壇も多数ご用意しております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
仏天蓋は、昔、インドで高貴な方の日よけの為にさしかけられた日傘が様式化したものですが、これは日差しや雨風だけではなく、ありとあらゆる不浄のものや、災厄を撥ね除け、ご本尊の身に近づけないという意味があります。
(※注 最近の、家具調仏壇には、宮殿が無い様式もあります。)
ペットの遺影を、仏壇に飾ってもいいの?
現代では、ペットは家族同然であまり動物のことを畜生という方もいません。
しかし、仏教の教えに基づき仏壇に人間とペットを一緒に祀らないという形式は残っています。この形式を守っている方や、人と動物を一緒の仏壇にお祀りすることを快く思わない方もいらっしゃいますので、この思想があることは覚えておきましょう。
ご自宅にスペースがあり、いつもペットを目が届く場所に置いておきたい場合は、ペット用の仏壇がおすすめです。
重厚な人間の仏壇と違い、ペット用の仏壇は小さくデザインも可愛いものが豊富です。またペットの写真を仏壇に入れられるようになっているタイプもございます。
塩七でも、お仏壇を始めとしたペットメモリアルグッズを多数展示しております。お気軽にご相談ください。
その他の注意点
コンセントの注意点
仏壇には照明器具が付いています。コンセントの差し込みは近くに作る事をお勧めします。
近くの壁面に作れない場合、床面に造る方法もあります。
地震への対応
地震による仏壇の転倒・ズレ・仏具の落下など、独自の免震施工を行っております。
■ 詳しくは、弊社担当者にご相談下さい。
湿度について
最近の住宅は、高気密・高断熱で造られている住宅が多くなっています。
仏壇にとって乾燥しすぎる場所は、割れや歪みの原因になる事もあります。その場合、湿度は結露が起こりにくい55%程度の湿度で管理する事をお勧めします。
◆以上のようなポイントを参考にしながら、仏間の設計・設置場所を考えていただければよろしいと思います。ご不明な点がございましたら、弊社担当者までご相談下さい。
神棚とのバランス
仏壇と神棚を一緒の部屋に置くとしてもどう置けばいいのか、悩む方もいらっしゃいます。
「仏壇と神棚を同じ部屋に置くのは良くない」と言う方もいらっしゃいますが、そんなことはなく、同じ部屋でもかまいません。
通常、仏壇を置いている部屋は、家の中で最も良い部屋であることが多いので、むしろ同じ部屋に置く方がおすすめです。
ただし、ちょっとした注意が必要です。
(1)仏壇と神棚が向かい合わないようにしましょう。どちらかを礼拝するとき、どちらかにお尻を向けないようにするためです。
(2)仏壇の上に神棚を設置するのは、なるべく避けましょう。どうしても神棚を礼拝する時、手を打ちます。仏壇に向かい手を打っているように見えます。
※ただし(2)に関しては、地域によって異なります。
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